ルルドの教会正面
フランス南西部はスペインとの国境をなすピレネー山脈の麓に位置し、風光明媚で水と空気の澄んだ人口約1.8万の小さな町です。羊飼いの少女バーナデットの前に聖母マリア様が出現なされて以来聖地となり、また、同時に様々な病気を癒す泉が沸き出して巡礼者を集めるようになりました。
聖バーナデットの生家
電車に乗ってタルべ(Tarbes)を過ぎてルルドに到着する頃には、遠くにピレネー山脈が美しい姿で巡礼者達を歓迎してくれ、駅を出るとすぐ右手に大きな教会と町の中心が見えます。その方向へ下って進んで行くとやがて土産物屋が沢山並んでいる大通りに出ます。後はこの道にそって行けばバーナデットの生家後、教会に到着します。
夜空に聳え立つマリア様の像
そして教会の東側(正面に向かって左側)下部に岩山が出現し、そこに一つの洞くつがありますが、マリア様が出現なさったところには、現在ではマリア様の像が置かれており、また、左上部には、松葉つえが一つ吊るされています。下の方の奥にえぐれた所に濡れた岩肌があり、その一番下の奥の方にガラスで保護された泉の源があります。ここにはいつも長い行列が出来ているので見落とすことは出来ません。ここに来ると教会が後年この岩山の上に建てられたことがよく分ります。近くには淡いエメラルド色の急流が流れていて、巡礼者の心を和ませてくれます。
マリア様の幻が現れた洞くつ
ここには、地下の礼拝堂など沢山の集会場があり、常時世界各国の言葉でミサが開かれていて参加は自由です。夕方には大規模な行進とミサが開かれ、行進の時に全員で「アベマリア」と高らかに歌い上げると、一瞬背中がぞくぞくするほどの波動で感動が高まります。行進は約20分から30分間続き、大勢の車椅子に乗った病人とそれを押す付き沿いの看護婦や家族の人達で、一種独特の雰囲気になります。ここに来る多くの人達は、医者に見放された難病や重傷患者が多く、希望と信念の波動が、強く辺りに漂っています。町のあちこちに病院やホテルがあり、教会の敷地内にも病院やプールがあります。
聖水が今なおこんこんと湧き続ける泉
聖バーナデットは、1844年1月7日にここルルド村の貧しい家庭に生まれました。強度の喘息持ちだった彼女は病弱な生徒で、最初の聖餐式を受けたのは1858年のことで、彼女は既に14歳でした。その年の2月11日にガヴェ川のそばで薪を拾っている時最初の幻(Vision)を見、この幻は全部で18回現れました。1858年の3月25日に最後の幻が現れ、自分は「無原罪懐胎」(Immaculate Conception)であると言います。そして、まもなくこの岩山の麓に泉が沸き出し、その水にはヒーリングの力があるので村びとにそのことを伝えるように言います。彼女の話はすぐ教会の耳に入り、彼女は何度か教会に査問されて厳しく問いつめられますが、主張を変えませんでした。やがて、教会も彼女の話を認め、その後この地は聖地となりヨーロッパ中から、そして、世界中から巡礼者や病人が訪れるようになります。